浜 六郎
セカンド・オピニオンを直訳すると「第2の意見」となります。セカンド・オピニオンを得るための前提となるのは「インフォームド・コンセント」です。これは「十分に知らされた(インフォームド)うえでの同意(コンセント)」という意味で、主語は医師ではなく患者、「医療において決定するのは患者」だということです。
決定するためには、判断材料が必要でしょう。患者には、主治医が奨める治療方法、つまり「第1の意見」のほかに選択肢はないのでしょうか。とくに、選択肢が複数あるとき、それらの推奨順に関して、主治医以外の専門家にセカンド・オピニオンを求めるのは当然のことです。
ただし、誤解されがちですが、セカンド・オピニオンは、主治医を変えることが目的ではありません。別の医師に診てもらいたいと、紹介状なしに別の医師にかかることを繰り返す“ドクター・ショッピング”とは違います。患者さんの個々の事情により、結果的に医師を変えることもあるでしょう。しかしセカンド・オピニオンでは元の医師に戻るのが原則です。
納得のいく治療法を見つけるために、主治医と共に吟味する指針の一つとして、セカンド・オピニオンをご利用ください。
信じていたことが、信じられなくなる。
降圧剤ディオバンのデータねつ造事件で、良いと信じられていた薬剤の効果や安全性の根拠が不確かだということが示されました。日本は、数々の薬害事件を経験し、歴代大臣が「反省し、二度と繰り返さない」と何度も謝罪してきました。このことは、国が許可している薬剤にも無効で害のあるものが少なくないことを如実に示しています。
医師の多くは、医学の指導者らが作った診療指針を参考に、診断や処方をしています。しかし、それらの指針が正しいとは限りません。高血圧やコレステロール、糖尿病などのガイドラインが示す基準値は正しいのか、その通りに治療してもいいのか、主治医の診断は正しいのか、処方された薬剤は本当に必要なものなのか、薬物療法以外に方法はないのか、こうした疑問をお持ちの方は少なくないでしょう。
処方された薬剤が5種類というのはざらで、10種類以上という場合もあります。こんなに飲んで大丈夫なのか?と疑問に思われる方はあなただけではありません。
でも、どの薬がどのように効き、あなたにとって大切で、どの薬が止めてもよいものなのか、病気や薬に詳しくないあなたには、自信を持って判断することはなかなか難しいと思います。
副作用(害反応)の兆候がでているのに、医師が気づかなければ、その症状を抑えるために別の薬剤が処方されて、その副作用でまた苦しむことになります。こうしてだんだん、元の病気か、副作用かわからない複雑な状態になってきます。しかし、主治医に尋ねても聞いてもらえないということが、診療現場では残念ながらまだまだあるのが実状のようです。
このセカンド・オピニオンは、このような疑問や不安に答えるために開設しました。
薬害にあわないためにもっとも大切なことは、不必要な薬剤を用いないこと、使うときは必要量を必要な期間だけ用いること、薬剤の副作用(害反応という)と気づけば、減量するか中止すること、です。
担当する浜六郎は、内科医として20年間以上にわたり診療をし、病気の起きる仕組みを研究し、薬剤に頼らない健康法を研究し、とくに、薬剤の効果と、本当に必要かどうか、害(副作用)はないのか、について徹底的に研究してまいりました。他の医師や薬剤師など医薬の専門家が気づかないような薬の害(副作用)を、いちはやく指摘してまいりました。
私のセカンド・オピニオンが、あなたの今後の治療方針、つまり薬物治療をするかどうか、また、薬物を用いるならどのようなことに注意するとよいのか、などを決めるために役立つよう、誠意をもってお応えいたします。
2018年3月 浜 六郎
セカンドオピニオンでの判断は、本人や家族からの話や提示された資料の範囲で行うことになります。 新たに検査や治療を、当方が行うものではありません。 予約や相談は、本人であることが基本ですが、本人の同意があれば他の方による相談も可能です(但し、同意書が必要)。